mi-tenn2005-04-29

今日は天麩羅にしました。

天麩羅の器は、この日記の去年の5月に書いた以下の分の器です。

私は休憩所の中にあった『伊賀焼き』の陶器を見て、この長方形のお皿はピンク色の淡い斑点が風に靡く桜の花のよう、側面の茶色の動きも画面に流れを起こし、桜の舞い散る美しく切ない時を思いださせるいい構成になっている。この器に筍の木の芽和え、春野菜や鰆の天麩羅、うどとわかめの土佐酢かけ、桜の花の塩漬けなど、少しづつ何品か添え旬を迎えられたら素敵だなぁ〜、春野菜のほろ苦い味により冬に溜まった体毒をを取り除き、体を活性化させてくれる自然の恵みを目から新鮮な色合いとして感じ取れる生命感がある。ああ、こっちの三脚の付いた小鉢も荒めの白に水色のガラス質が相真合って、何より可愛らしいのが魅力だし、こちらの蓮の葉のような器も夏に似合う一品、太刀魚の甘酢あんかけを縁側で摘み、夏の日差しで焼けた肌に溜め息を付きつつ硬質な器の表面で冷たさを感じながら、そっと癒されるのもいい。夏の一品を選ぶか、それとも春か、小鉢はどちらにしろ買える範疇。予算は3000円。一度陶器コーナーを離れ考えすぎてカール・ゴッチのように腕組みしていた手を解き、結果春をレジへ。

春が過ぎたばかりなのに春の器を。

一年越しの思いをのせて彼女は箱の中へ。

次の春が今から楽しみ。



の。
一年越しの器です。
待って良かった。