応急救護処置

今日は自動車教習所で応急救護処置を勉強する。
交通事故の現場で負傷者の生命を救うために最小限必要となる心配蘇生法
(・気道確保・人工呼吸・心臓マッサージ)や止血法といった救命手当てを人形のJAMMYくんを使って練習。
先生と受講生の皆で声に出して
・「人が倒れています。」
・「二次事故の危険性なし。」(周りを見渡す)
・JAMMYくんに近づいて全身を見る
・「出血等なし。」
・屈んで、「もしもし、大丈夫ですか?」
・耳元に近づいて「もしもし、だいじょうぶですか!」
・「もしもし、大丈夫ですか!!」声を徐々に大きく。
・「誰か来て下さい!!119通報をお願いします。」
・気道確保(後部後屈あご先挙上法)
(負傷者の頭側にある手を負傷者の前額部から前頭部に当て、他方の手の人差し指と中指の湾側(腹側)を負傷者の下顎を挙上する(押し上げる)ことによって頭部を後屈(後ろに曲がること)される方法)
・呼吸状態の観察・判断(不自然な音や何か詰まっていないか確認。)
・マウスシールドをかぶせる。
・人工呼吸2回、二秒かけて5秒に1回の速さで
(負傷者の鼻をつまみ大きく空気を吸い込んだ後に、やや斜めから負傷者の口に口を当て、負傷者の胸部を確認しながら気道内に2秒程度かけてゆっくり胸が膨らむように息を吹き込む。
・心臓マッサージ15回、1分間に100回の速さで、胸骨が3.5〜5.0cm下方に圧迫されるように。
(救助者の人差し指と中指を、負傷者の肋骨縁に沿って右と左の肋骨縁の合流点まで移動させる。中指が合流点まで達したとき、人差し指は胸骨上にあり、人差し指の置かれた胸骨の頭側部に頭側の手挙基部を置くと、この部が圧迫部位になる。頭側の手の上に足側の手を重ね、肘をまっすぐにして圧迫。)
・上記の人工呼吸と心臓マッサージを4サイクル。(約1分間)
・循環サインの有無を確認
(練習ではここまでだが、現場では循環サインの有無を10秒以内で確かめ、循環サインが無い場合は、心臓マッサージ15回、人工呼吸2回を続行し、救急隊が到着するのを待つ。)

参考文献:応急救護処置、全日本交通安全協会

心配蘇生法の練習をしたのは初めての事で、人工呼吸で、肺が膨らむようにゆっくり息を出すのがけっこう大変だった。心配蘇生法はなんと、ギリシャ神話の時代からあり、当時は樽に人をくくり付けて下り坂を転がしてみたり、馬にくくり付けて爆走させてみたり、鞭で体を打ってショックを与え、蘇生を試みたそうです。