mi-tenn2005-12-04

昨日の続き。
東福寺から歩いて伏見稲荷大社へ向かう途中一人の小学生に出会いました。
小学生の男の子は坂を爆走、力のあらん限り、上り坂爆走です。
私達を通りすぎ、自分の家に向かって
「おかーーーさーーーーーん!!!鍵開けてーーーーー!!!!!」
走りながら叫ぶ少年。
最近、小さい子供を狙った犯罪が多く、子供達は通学路で一人になったら怖いのでしょう。
そら爆走するわ!そら叫ぶわ!!
私達大人は、小学生の登下校時間に合わせて近所を散歩したり、会社でも近隣の他会社と相談し社員散歩時間をローテーションで組むなどしてパトロールすべきだと思います。パトロールバッジとかつけて。

稲荷神社の総本宮伏見稲荷大社に着いた頃には日が沈みかけ既に暗い。
初めてのお稲荷さん。「稲荷大神様」のお使い(眷族)白(透明)狐=“びゃっこさん”に野ブタの彰(山下智久)の真似をして手をキツネ型に、チュ☆コン!とご挨拶。
約1万基の鳥居がお山の参道全体に並んで立っていて、その中をどんどん進んでいきます。
登り始めの頃、デジカメで撮影したりで、ジョージ君に遅れをとる。デジカメ撮影で遅れをとるのは東福寺からで、何度もはぐれてしまい、それが、何度も何度も積み重なり、とうとうジョージ君の堪忍袋の緒が切れてしまう。
一人で私の方を向いてシャドーボクシングを始めるジョージ君。
どんどん近づいてくる。
「うわ〜、ゴメン、もう、撮影しないから。。。」
シャドーボクシングが目の前に。
サンドバックギリギリ。
「あ〜、疲れた。おんぶして(微笑)」
と、ジョージ君。
「。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。」
おんぶしてくれたら、今までの事、許してあげちゃうのになー(微笑)みたいな感じでニコニコ無言で圧力をかけ困った顔の私を見る彼。
ボクサーからチョイ無理めの難題をキラーパスしてくるサッカー司令塔へ、チッキショー!!AB型め!!
「やったろやんけ!!」
ジョージ君をおんぶして鳥居の中を駆け上がる。
背中から彼を下ろすと、御機嫌斜めの彼から満足そうに笑う彼へ。
「おんぶしたろっか?(笑)」
「ゼーゼー(汗)いらん!!」
「あっはははははっは(笑)」
「(笑)」
仲直りしてどんどん進む。
頭ごなしに感情的に怒りをぶつけてキレるのではなく、怒った時にユーモアを交えたワガママをヤンワリ言って小悪魔的な甘えをしてくるので、熾烈なケンカが無いのかも。無理難題ではなく、チョット高いハードル設定の掴みがいつも絶妙で、怒ってるのになんでそんなコト思いつけるんだろう??と感心してしまう。スゲー男だ。

怒る事の余談ですが、
アメリカの心理学者エルマ・ゲイツ博士の実験で、怒っている人の吐く息を冷却したガラス管に集め、液体窒素で冷やし沈殿物を採取し、沈殿物を水に溶かしてネズミに注射すると、わずか数分でネズミは死んでしまいます。
つまり、一人の人間が1時間怒り続けると、80人の人間を殺す事が可能な毒物を採取する事ができるのです。
怒っている人には極力近づきたくないですね。
電話や、パソコン越しに怒っている人って、自分の首を自分の息で絞めているって、なんだか哀れです。一人で怒って、一人で自分の毒で弱っていくみたいな。

話は伏見稲荷大社に戻り、どんどん山を登っていって、京都の景色を見下ろしたり、変なおっさんに軽く蹴られた猫が助けを求めに私達の足元に駆け寄ってきて、おっさんを睨みつけて「あの人はここに来る人じゃない!!」とニャンコをナデナデして慰めたり、道に迷ったり、真っ暗に成ってしまい、結局半分まで登って帰りました。
巡拝のお山めぐり2時間かかるのね。
今度はちゃんと上まで登ろうと思います。