mi-tenn2005-04-18

桂離宮に行ってきました。
父が昔働いていた場所で、ずっと訪ねたかった所です。
桂大橋から、キラキラ光を受けて美しい緑路を眺めながら進むと、桜が迎えてくれます。
松竹奥の黒御門が入り口と成っており、ここからは案内の方が説明をしてくれます。
海辺や田園風景を巧に現した回遊式庭園。
苑内の石畳は、ベストステップ大賞☆苔と石の色がとても美しい。
市松模様の襖で有名な松琴亭は、1663年に造営されたとは思えないモダンを含んだ作りで、桂離宮の最大の魅力「個性」を引き立たせます。微細な所までこだわりが見受けられ、独特な趣向の要素が見事な調和を魅せている。東、西、北の三方から眺めると、それぞれ異なる風情があり、大胆かつ柔軟な発想と共に、自然の移り行きを考慮した建築になっています。
峠を超えると賞花亭があり、深山幽邃の趣きを備えて迎えてくれます。
飛び石を歩みながら進んでいく中で、池が全く見えなくなったり、眼前に洋々と広がりを見せたり、知らぬ間に高みへなど、視線の変化に対する切り替えが完璧に計算されつくしている事に、ふと気づき、とても好きに成ってしまう。
笑意亭は内部が襖で区切られているのに関わらず、広く見える。これは、天井が一枚板で構成されているためである。よく部屋の内部を観察すると、木の材質が微妙に使い分けられている事がわかる。
数々の純和風建築物が格調をたたえて点在しており桂山荘を構成している。
桂離宮は発見の挑戦なのである。それぞれが洗練された美意識で貫かれ、訪問者は出会った場所であるのに、まだ見ぬミステリアスな姿があるのではないかと、魅力的な余韻を呈する事ができる。四季折々に映し出される自然の美の変化を楽しみつつ、感嘆尽きる事の知らない場所なのであろう。